2010年9月17日金曜日

銀は魔除けになります

ヨーロッパでは、不思議な力を持つ銀の武器からの防御はできないと思われていた為、銀の武器は、魔女や魔物との戦いに最も効果的と信じられていました。

ドラキュラには銀の十字架、狼男には銀の弾丸で、という話は今でも語り継がれています。また、赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントするという習慣は日本でも広がりつつありますが、その意味とは「食べ物に一生困らない」だそうです。
中国では銀製のロケットペンダントは魔除けになり、東南アジアでは銀の装飾品に呪術的効果があるといわれていました。
は「白く輝く金属」「しろがね」を意味し、その輝きの印象は「純粋」「無垢」などで、銀はその象徴として考えられヨーロッパのカトリック教会では,神聖とされる宗教儀式の用具や鈴などが銀で作られていました。

毒物による暗殺が頻繁に行なわれていた中世のヨーロッパでは食事の時、細心の注意が必要でした。当時、銀は毒に触れると曇るといわれていたため、銀のナイフで肉を切り、毒が入っていないことを証明して見せたといいます。また、ドイツでは常に輝く銀食器を所有していることは、優れた職人を抱えていることを意味し、それだけ豊かなのだという証とされていました。

銀は、美しい白い光沢を放つ事から、占星術や錬金術などの神秘主義哲学では月と関連づけられ、銀は男性を、金は女性を意味していました。ある時を境に位置が逆転し、銀は月や女性原理などを象徴する物となり、金は太陽や男性原理などを象徴する物となったそうです。


麻(あさ)にも不思議な力があります。